久々に集中して読める本に出会えました、かえでです。
孤独な世界の歩き方 ゲイの心理カウンセラーの僕があなたに伝えたい7つのこと
- 作者: 村上裕
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2017/05/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本を読んでいて、自分に足りないのは自己肯定感だと気付きました。すっと心に入ってきた。
自己肯定感をつくる、というのは、地道なことです。
他人が褒めてくれたこと、他人がよいと言ったことではなくて、自分で自分を肯定できるポイントをひとつひとつ探し、見つけ、心の中に積んでいく。
それは、とても孤独な行いだと思います。
村上裕(2017)『孤独な世界の歩き方』p57より引用
今までの私は劣等感をなくせば楽になれるのだと思って、5年ほど前に集中して劣等感をなくすように心の中を掘っていました。
結果、あまり劣等感を感じることがなくなった。
でも、今とても苦しい。
それはマイナスが少しマイナスくらいになっただけで、プラスになっていないからなんだ、とこの部分を読んでハッと気付いたんです。
病院のカウンセリングで心理士さんに自分の良さを肯定してもらっても、全然満たされなかった。
だから今はカウンセリング受けてないんですけど。
自分で自分を好きになる。
それは長い長い道程かもしれないけれど、やってみようかなと思いました。
私が双極性障害を、元々持っていたにせよ、爆発して発症させてしまったのは、上司に人格否定をされたからです。
自分は自分の得意なことを頑張ってやっていた。だから自己肯定感が満たされていたから、頑張れていた。
でも「あなたは言葉で説明するのが苦手そうだからそれをやれ」と命令されて、それからどんどん辛くなって、過呼吸になって、病院通いが始まった。
でも、確固たる自己肯定感が私の中にあれば、しなやかにその人格否定を受け流すことが出来たんじゃないか。
上司の人格否定は、私の中にもあった自己否定だったから、やられちゃったんじゃないか。
私は会社の中で仕事が出来る方だったんです。
その中で何人かの人にいつも肯定され、褒められていたんですが、それで満たされた気持ちになったことがなかった。
劣等感。
自己否定。
自己肯定。
それらは別のものだと認識が出来ていなかった。
他者から肯定されても、私自身が自分を肯定していなければ、何も満たされないんだ。
元を辿ってみると、母親から小さい時から無条件の肯定を受けた記憶がないのです。
小さいときに優秀だった私は、おそらく母親の劣等感を刺激する人間だったのだと思います。
いつも彼女の褒める言葉の後ろに、彼女自身の「劣等感」や「自己否定」が見えていました。
自分が勉強が出来たり、ピアノが上手だったり、スポーツが出来たり、友達が多かったりすると、彼女が悲しむ。
だから自己否定が癖になってしまったのかもしれない。
中学から不登校気味になった時に、彼女がほっとしたのを感じ取ってしまいました。
「ああ、自分は優秀であってはいけないのだ」と思い、そこからは勉強もスポーツもピアノも出来なくなってしまいました。
きっと自分でそうしようと無意識にやっていたんだと思います。
その頃の自分の良さを否定する癖が、彼女と別れた今、爆発してしまった。
遅かれ早かれそうなっていたのかもしれませんね。
そして、今から肯定感を、自分で自分を肯定することを、積み上げていくために、私は今こうして生きているのかもしれません。
そのために、生まれてきたのかもしれません。
昔読んだ本の中で、神様は完璧だから、自分の完璧さを確認するために、完璧じゃないという幻想を持つように人を作った、という話がありました。
その話が本当なら、まず私は劣等感や自己否定に揉まれる環境に生まれて、そこから自分の中の素晴らしさを再確認するために生まれてきたのかもしれない。
そう。そうかもしれない。
自己肯定感、積み上げていこうと思います。
日々少しずつ、自分の良さを見つけて、褒めてあげようと思います。