楓の色づく頃に

双極性障害。休職中。フレイロマンティックアセクシャル。ノンバイナリー。乙女向け、男性向け両刀オタク。

私は母を救うために心の病気になった。

本を読んで、気持ちが軽くなったのです、かえでです。

  

『子は親を救うために「心の病」になる』という本です。

 

 

この本の中で摂食障害の娘を持つ母親が出てきます。

 

私も小さい時から拒食と過食をゆるく繰り返しています。何かストレスがあると食事に出やすいタイプです。

 

摂食障害は表面的には「ダイエットを目的に下剤を使い始めたらエスカレートして拒食と過食を繰り返す」なんて言われてますが、私は違うなーと思ってました。

 

愛情が欲しくて過食して、誰かに依存されて我慢して拒食してる感じ。今は過食したり拒食したり。

 

この本の中でも拒食は「我慢」であると書かれていました。

 

 

私は家を出てから一度も母親に会ってないので分からないですが、私に対して罪悪感を持っているんじゃないかなとずっと思っていました。

 

母親が自分が小さい時に自分を見てくれない、自分は我慢しなくちゃいけない、良い子でいなくちゃいけない。その我慢が拒食へと繋がる。

 

拒食は生命に関わることですから、最大の「我慢」なんですって。

 

ああ、私のことだなと読んでて思って、涙が出てきました。

 

 

私の母親は、祖母になろうとしていました。

 

祖母は東京の下町育ちで、両親を戦争で亡くし、兄弟達を母親代わりに育てたすごい強い人だったそうです。

 

祖父が娘に理不尽なことを言うと、それに立ち向かっていくような気の強さがあったそうです。

 

私も割と祖母に似ていて、気が強くて、屈しないタイプですが、母親は強いタイプではないのです。

 

でも強くあろうとした。我慢の連続だったようです。結婚してからもそれは変わらなかった。

 

そんな自分らしくいない母親を救うために、私も同じように我慢をしていました。

 

母親には甘えられない。我慢しなくちゃ。その私の気持ちが小学校低学年くらいに拒食として表れてしまいました。

 

小学校高学年になって母親が仕事に出始めた頃には、より一緒にいられない時間が増えて過食をしていました。

愛情が欲しくて。

 

 

でも、この本の中で子供が我慢をしたから、2人は生き延びてこれたんだよって話があって、また涙。

 

そうか、私は母親を救うために、母親から酷いことをされたり、我慢したりしてきたんだなって。

 

偉かったじゃん、私って、って。

 

苦しかったけど、母親を支えてきたんじゃん、って。

 

 

本を読んでて、救われた気持ちになりました。

 

こないだ読んだ時は共感はしたけど、ここまで心に刺さらなかった。

 

なんだろう、タイミングかな。

 

最近、過食と拒食を繰り返してて、おかしいなって思ってたから。

 

 

これからいっぱい自分を褒めたいと思います。

 

で、もう犠牲になる必要はないんだよって言ってあげたい。

 

もう顔色を伺わなくちゃいけない人は側にいないから、大丈夫だよって。

 

あっちもあっちで離婚して、地元に戻って楽しくやってるだろうから。大丈夫。

 

 

これに気付いて、ゆるい摂食障害が治ることを祈ります。