楓の色づく頃に

双極性障害。休職中。フレイロマンティックアセクシャル。ノンバイナリー。乙女向け、男性向け両刀オタク。

所有という幻想。

初めての同性の恋人と別れてはや10日経ちました。

 

鉄は熱いうちに打て!と言わんばかりに、色んな人に話を聞いてもらいながら、自分と向き合っています。

 

その中で、彼女とどうにも噛み合わなかった原因の一つに「モノアモリーか否か」はとても重要だったのでは?という仮説が浮かび上がってきました。

 

(モノアモリーは1対1の恋愛関係。単数恋愛。一夫一妻。

ポリアモリーは1対多の恋愛関係。複数恋愛。一夫多妻、一妻多夫。)

 

私はそれはもう中学生の時から「付き合いたいってなに?」「付き合うってそもそも何?」「え?何でそんな契約が必要なの?」と思っていました。

両想いになって、それ以上に何を望むんだろう?と。

 

中学生の時に初めて付き合った男の子がいました。

ただメールをするだけで嬉しい。

話が出来るだけで嬉しい。

私を好きだって言ってくれて嬉しい。

顔を見るだけで嬉しいし、一人の時間に彼を思い出す時間も嬉しい。

ただ彼が存在している、それだけで幸せでした。

それで十分でした。

恋人というラベルはあろうがなかろうがどうでも良かったんです。

 

 

その時の気持ちが、今も脈々と続いています。

彼に対しての愛も、元カノに対しての愛も、変わらず私の中に同じ熱量を持って、あるんです。

そしてその好きの在り方も、なーんにも変わっていない。

その人がその人らしく生きていてくれれば、それで私は幸せ。

私が彼らを好きなことは揺るぎないことだから。

 

彼が他の女の子と話してたら嫉妬してました。

でも、それは他の女の子に取られるんじゃないかという不安から来ているわけではなく、私も彼と話したいのに!という類のもの。

 

元カノに対しても同じ。

彼女が片思いしていた同級生に対して、私の知らない学生時代の彼女を知っていることへの嫉妬。

そんな若い時の彼女の気持ちを受けていたことに対しての嫉妬でした。

私ももっと早く出会いたかったよ!っていう悔しさみたいなもので、どうしようもならないから、別に今がどうこうってわけではありませんでした。

その友達が綺麗で、憧れとかもあったのかも。当時は劣等感も持ってたな。

彼女は私の恋人だから、元カノや元好きだった人と接するなんて許せない!それは浮気だ!って所有欲は一切なかったんです。

 

 

そういう嫉妬なので、別に女性男性問わず、彼女が二人や友人同士で旅行に行こうが、お茶をしようが気にしませんでした。

クラブに行くのは、私が一切楽しめないものを一緒に楽しめて良いな、悔しいなっていう嫉妬はありましたが。

 

でも、彼女からの束縛は私の嫉妬とは別のものでした。

 

私が前に好きだった子と飲みに行かないで、とか。

以前、私が片思いされていた男友達と二人で飲みに行くなんて、また口説かれたら心配だから行かないでとか。

彼らとの関係は友達で、それ以上になったことも無い人達だし、彼女も同じことをしているのにおかしいなーといつも解せませんでした。

普段口では「もし貴方が他の人を好きになっちゃっても、それは仕方ないから」と言いながらも、それを阻止しよう阻止しようとされることが、もう付き合い始めから重たかったんです。

 

あと彼女が友達とサシ飲みする、お茶することに嫉妬しないことも咎められましたっけ。

何故か「今から○○ちゃんとお茶するから来ない?」といちいち誘ってくるのも謎でした。二人で話したいこともあるだろうから、二人でいいのに…。

デート中に一緒にご飯しない?と誘うと「邪魔しちゃ悪いから」と断る彼女の友人も、すごくすごく謎でした。私はその友人に会いたかったし、そう言っているのに。

恋人は二人で会わなきゃいけないルールでもあるんでしょうか。

 

決定的だったのが、話の筋はすっかり忘れてしまったんですが…。

 

「私は友達に対しても、基本的に人間関係全般に対してそうしているよ(だから貴方だけ特別扱いしていないよ)」という私に対して「でも私は恋人でしょ?他とは違うよ」という答えが返ってきた時に、ポカーンとしてしまいましたw

一瞬、ホント意味が分からなくて「う、うん。そうだね。恋人だね(それは事実だけど…)」みたいなことを返したような気がします(;´∀`)

他の人間関係と同じくらい尊重しているよ、同等だよ、と言いたかったんですけどね…。

 

そんなことを思い出したものですから、それを今日ノンケの子にぶつけてみたんです。

 

そうしたら「でも彼氏が他の子とデートするのは嫌」とか「彼女が行かないでって言ったら行かないようにするのが当然だと思ってる(し、出来る)」という答えが返ってきて、びっくりして、ああ、これがモノアモリー思考なのかもしれないなぁと思いました。

そして、私はこの「恋人だから、その恋人以外の関係を制限するのは当然だし、ルールみたいなものだ」という価値観は、私の中にはないということも主張しました。

 

そうしたら「それはそうだね。ただ違うだけだもんね。それも有りだよ。相手とその違いを認識した上で、譲歩しあえれば理想だけど、でもそんな根源的な価値観を無理に相手に合わせて変えることも出来ないよね」と言われて、すごく納得したし、軽くなりました。

「だから変えなくても良いと思う」と言われて、別にその価値観への負い目も何もないんですけど、肯定されて嬉しかったな-。

 

だから次は複数恋愛思考を持つ人との恋愛関係を持てれば良いなと思っています。

その経験の中で、私は「複数の人と付き合いたいのか否か」。

それとも「付き合うということ自体が生理的に無理なのか否か」。

などなどを明確化していければ良いなと思っています。

 

同時に私は性欲と恋愛感情がどうしてもリンクしないので「ノンセクシャルか否か」も明確化していければ良いなと思います。

単純に毒親の呪いが解けていないだけなのか、それとも本質的にノンセクシャルなのか。

もしノンセクシャルだと自認出来た暁には、晴れて堂々と自分はパンセクシャルですと言えそうなので楽しみだな。

 

この5年位で自分の性自認や性指向ははっきりしてきたと思うので、今度はその二点を追求していきたいと思っています。

 

という自己紹介的な記事になりましたとさ。